2016年度のプログラムが終了しました(更新日:2016年12月21日)

2014年度国外調査~米国オレゴン州ポートランド市~: 住民主体のまちづくり

キーワード:

調査地:米国オレゴン州ポートランド市
日程:2014年8月23日(土)~9月1日(月)
文責:週末学校事務局 稲垣亜希子

2004年に東京財団が自治体職員向け人材育成プログラムを開始して今年で11年。初めの5年と、その後6年とで、プログラムの形態と内容は異なるが、一貫して実施してきているのが、米国オレゴン州ポートランド市での調査である。今年もポートランド州立大学(Portland State University:PSU)とのパートナーシップの下、11回目となるポートランドプログラムが実施された。

テーマと目的

ポートランドプログラムのテーマは、「住民主体のまちづくり」。全米一、住民参加が盛んと言われるポートランドでは、住民本位のまちづくりが進められている。参加者は住民と行政の関わり方を講義や現場視察などを通じて学び、最終的には日本の自治体における経験を基盤として、ポートランドで学んだ住民と行政の関わり方の違い、ならびに共通点の分析を踏まえて、住民主体のガバナンスのあり方に関して参加者それぞれの考えを確立することを目標とする。

カリキュラム

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ポートランドプログラムは2011年以来、具体的な事例を切り口にして、地域における実践者や様々なステイクホルダーたちとの意見交換から、ポートランドにおける住民参加を考えると言うアプローチを取っている。1週間と言う短い期間で可能な限り学びを深める工夫の一つだ。事例は、①ポートランドプラン(多様性を反映した包括的戦略計画)策定プロジェクト、②アーバングリーン:ライトレール(軽量軌道:LRT)延伸に伴う新駅建設プロジェクト、の2つ。多い時は4事例あった年もあるが、今夏は事例の数をしぼり、代わりに一つの事例から複数のことを学び取れるよう、プログラムが作りこまれた。

1週間のプログラムは、上記事例を中心として(1)市内探索、(2)講義、現場視察・ヒアリング、(3)イブニングサイトビジット、そして(4)特別セッション(イノベーション・ラボ)で構成された。

 

以下に、7泊9日のポートランドプログラムに関する参加者レポートを紹介する。特に、上記(1)市内探索、(4)特別セッション(イノベーション・ラボ)に関して詳述されているので、ぜひご覧いただきたい。

岩津圭介(千葉県柏市)『ポートランド研修感想』

嶋田准也(石川県能美市)『ポートランド国外調査研修を終えて』

中嶋健二(静岡県浜松市)『国外調査を振り返って』

宮川和也(福井県福井市)『国外調査(オレゴン州ポートランド)』

また、(2)講義、現場視察・ヒアリング、ならびに(3)イブニングサイトビジットに関しては、それぞれ別レポートで詳しく紹介している。

(国外調査)イブニングサイトビジット:Our United Village(アワー・ユナイテッド・ビレッジ)(レポート)

(国外調査)イブニングサイトビジット: 全米退職者協会・エルダーズインアクション・高齢化問題研究所(レポート)

(国外調査)イブニングサイトビジット:レンツ・ネイバーフッド・アソシエーション(レポート)

(国外調査)ケーススタディ: ライトレール(軽量軌道:LRT)延伸に伴う新駅建設プロジェクト(レポート)

(国外調査)イブニングサイトビジット:都市計画及び持続可能性対策局(レポート)

(国外調査)イブニングサイトビジット:ビーバートン市多様性推進諮問委員会(レポート)

(国外調査)イブニングサイトビジット:SWNY(スウィニー)(レポート)

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非常に盛りだくさんで、学びの多い1週間のプログラムは、ポートランド・ジャパニーズ・ガーデンでの心温まるフェアウェルパーティーで締めくくられた。翌日、帰国のフライトが17時間遅延し、帰国日が一日延びて慌てたことも、今となってはいい思い出である。

帰国から3週間後の9月26日。週末学校第8回プログラムに参加するべく東京に集った参加者たちと、10日間の国外調査の振り返りをした。10日間のノートを読み返し、最も心に残った単語、言葉、フレーズを一つだけ選んでもらった。

「対話を重ねる」、「ビジョンを共有する」、「パートナーシップ」、「声にならない声を拾う努力」、「new normal(新しい通常)」、「change agent(変革の仕掛け人)」、「リーダーシップ」、「可視化する」、「多様性を認めあう」、「忍耐力」、「勇気」等々、21人21様の学びがあったことがうかがえる時間となった。

一方で、自立した自治体であるための大原則が「住民自治」であることは、日本も米国も変わらない。自分たちのまちは、丁寧に、時間をかけて、納得がいくまで対話を続けながら、自分たちが責任を持ってつくる。これまで週末学校で繰り返し学んできた「自治の本質」の現場を、数多く目の当たりにした国外調査であった。

関連レポート

(2014年度国外調査)ケーススタディ: ライトレール(軽量軌道:LRT)延伸に伴う新駅建設プロジェクト

(2014年度国外調査)ケーススタディ:ポートランドプラン(多様性を反映した包括的戦略計画)策定プロジェクト

(2014年度国外調査)イブニングサイトビジット:Our United Village(アワー・ユナイテッド・ビレッジ)

(2014年度国外調査)イブニングサイトビジット:ビーバードン市多様性推進諮問委員会

(2014年度国外調査)イブニングサイトビジット:レンツ・ネイバーフッド・アソシエーション

(2014年度国外調査)イブニングサイトビジット:都市計画及び持続可能性対策局

(2014年度国外調査)イブニングサイトビジット:SWNI(スウィニー)

(2014年度国外調査)イブニングサイトビジット: 全米退職者協会・エルダーズインアクション・高齢化問題研究所